総長からの「愛してる」Ⅱ
私は、どれだけの人に支えられているんだろう。
私の誰にも言えないこの思いを、この弱さを……この人は “忘れた” ことにしてくれる。
私も覚悟を決めたはず。
だから、その痛い優しさに向き合わなきゃダメだ。
「廉也をずっと愛していたい。
たとえ、遠く離れることになろうと。
それを悠に言いつつも、本当はそんな未来を想像したくない。
廉也のそばにいたい。
來叶への愛を残して、未練を残して。
それでも受け入れてくれる彼と、永遠に愛し合って……」
あと、たった一言。
明確な形はなくても、私が望む未来。