総長からの「愛してる」Ⅱ
ただし、この制度は乱用するわけにはいかず、それなりに厳しい条件がある。
その条件は、個々の暴走族によって違うけど、
当然たった一人の幹部の意思だけで成立するものではない。
そして、鳳凰の場合、成立条件があまり多くない。
1つ目に、その代の影響で鳳凰全員に被害が出ること。
2つ目に、理由として適用されるのは、あまりにも卑怯であるか、又は心の傷として残るほどの残酷なことである。
3つ目に、理由を明確にした上で該当する幹部、もしくは幹部以外の鳳凰全体の意思で行うこと。
4つ目に、成立には該当する幹部の誰かが鳳凰全員の前で宣言すること。
成立後は決して復活はできない。
最後に、理由を明確に記した上で、該当する代の幹部による直筆サインを書くこと。
ただし、この場合は、その段階で書けることが現実的にみて可能である者のみでいい。