総長からの「愛してる」Ⅱ
決着をつけろということか?
半信半疑で美愛を見ていると、横から何か飛んできた。
キャッチした俺は、拳を開いた。
「……ネックレスか?」
飛んできたのは、赤い羽根がぶら下がる、装飾の多くないネックレス。
シンプルなせいか、炎のような赤い羽根が存在感を出していた。
「それは、俺の誇りだ。」
「鳥遊悠希か。」
鳥遊悠希の声に、後ろのところどころから声が漏れ聞こえた。
どうやら、この行為はかなり重大なことらしい。
なんてったって、自分が鳳凰の証である炎の羽を敵に渡したんだからな。
「タイマンだ。」