総長からの「愛してる」Ⅱ



もう狂気など微塵も残っていない鳥遊悠希は、堂々たる態度で俺に真っ直ぐに挑む。




断る理由など、あるわけがない。





「その決闘、受けて立つ。」





相手が誇りをかけるなら、俺も誇りをかけよう。



鳳凰のように、形として賭けることはできないが、俺の暴走族としての誇りを全て賭ける。




「お前が7代目全ての誇りを賭けるなら、俺も龍嵐5代目の全てを賭けてやる。」



「なっ?!廉也!!」




俺の言葉にいち早く反応したのは、奏だ。



まあ、勝手にお前らの誇りも賭けちまったからな。



< 174 / 427 >

この作品をシェア

pagetop