総長からの「愛してる」Ⅱ
もう狂気など微塵も残っていない鳥遊悠希は、堂々たる態度で俺に真っ直ぐに挑む。
断る理由など、あるわけがない。
「その決闘、受けて立つ。」
相手が誇りをかけるなら、俺も誇りをかけよう。
鳳凰のように、形として賭けることはできないが、俺の暴走族としての誇りを全て賭ける。
「お前が7代目全ての誇りを賭けるなら、俺も龍嵐5代目の全てを賭けてやる。」
「なっ?!廉也!!」
俺の言葉にいち早く反応したのは、奏だ。
まあ、勝手にお前らの誇りも賭けちまったからな。