総長からの「愛してる」Ⅱ
「奏、お前らの誇りを背負った総長は誰だと思ってる。
龍嵐5代目総長 十六夜廉也を信じろ。
お前らを背負った俺が、負けるわけねぇだろ。」
目の前の鳥遊悠希から視線を逸らさずに、奏に……いや、仲間全員に言い切る。
これでも全員から総長に選ばれた俺だ。
全員の期待を背負ってきた総長は強ぇよ。
「…………信じてる、総長。」
「信じてますよ、総長。」
「……俺だって、廉也を信じてる。」
海斗の言葉がねぇのが残念だが、幹部の声に俺は口角を上げる。
そんな俺に、仲間たちの声が続く。
「「「総長、信じてますっ!!!」」」