総長からの「愛してる」Ⅱ
「よくわかったな。」
「言ってる場合かよっ!!」
余裕を見せた隙をついて、受け止めた鳥遊悠希の足を飛ばす。
バランスを崩した、とまではいえないが少し傾いた鳥遊悠希の鳩尾を狙って拳を入れる。
「っ!!」
かすった感覚はあるが、避けられた。
やっぱり、そんな都合良くはいかねぇか。
だが、ここは一気に攻める。
このまま防戦に入っても仕方ねぇ。
俺は拳をしまわずに、走って射程範囲に鳥遊悠希を入れ続ける。
そのまま、絶え間なく蹴りと拳を出し続ける。
一つ一つの質を上げるため、かなり神経と体力を使うが、
徐々に相手にかすることが多くなるのを感じる。