総長からの「愛してる」Ⅱ
そして……
「くそっ!!」
俺の速さを甘く見ていたのか、途中からついてこれなくなり、守りに入っていた鳥遊悠希が声を荒げた。
その声が聞こえたのを最後に、俺の重い足が鳥遊悠希の守りきれていない体に直撃する。
相手の体は大きく飛ばされた。
ーーーガンッ!!!
吹き飛ばされ、壁に激突した鳥遊悠希。
すぐに立ち上がるのは、さすがといったところか。
「お前、本気になれよ。」
鳥遊悠希が俺についてこれないという、予想外の展開にイラっとする。
完全に俺をなめて、本気をみせてなかっただろ。