総長からの「愛してる」Ⅱ
「お前、気付いてないのか?」
立ち上がった鳥遊悠希は、俺に真剣な瞳で尋ねてきた。
「あ"?」
意味のわからない言葉に、俺は更に苛立ちがつのる。
「信じられないことが起こってる。」
鳥遊悠希は俺に、周りを見るように合図をした。
警戒しつつも、少し見てみれば、周りのみんなの様子が変なことに気付く。
鳳凰も龍嵐も唖然として、俺を見ている。
なぜだ?
正直、全く身に覚えがない。
「お前が元から強かったんだろうことは予想していたし、俺はそれに勝てると踏んだが……
お前は、今その予想をはるかに上回ろうとしている。」