総長からの「愛してる」Ⅱ
「………何が言いたい。」
「つまり、お前の一番の強みはそこだ。
お前は、戦闘中に驚異的なスピードで成長し、俺が勝つはずの速さを上回った。
学習能力が異様に早く、それをほとんど無意識に発動する。」
だから、敵対した相手が強い時、その更に上に行こうとする無意識の成長。
それが、俺の武器だとでもいうのか?
そんなわけ……
と、思いつつも、
確かに拳を振るたび、
足が空中を蹴るたび、
どんどん体が軽くなるようで、体の捻りもスムーズにいけた。
……それは、この鳥遊悠希を追い詰めようとしたときにも確かに感じた。