総長からの「愛してる」Ⅱ
「そんなの待つはずねぇだろ。」
二発目の前にぶん殴る!!!
俺は足を上げたままの鳥遊悠希に思いっきり拳を打ち込む。
ついでに、蹴りとは反対の足の重心を崩し、踏ん張れなくする。
受け身を取ろうとしていた体も、重心が完璧にずれ、鳥遊悠希の想定外の方に傾き……
ドォォン!!!
大きな音とともに、鳥遊悠希の体が宙に浮き、重力によって落ちる体は床に打ち付けられた。
多分、今までの喧嘩で一番速い動きだったと思う。
俺自身も、スムーズにいきすぎて、正直驚きがある。
まあ、顔に出すわけねぇんだけどな。