総長からの「愛してる」Ⅱ
シーーーーン
俺と鳥遊悠希の戦いを黙って見つめていた周り。
俺は勝利を宣言するために、鳥遊悠希を殴った拳を高々と天井に向けて上げた。
「「「うぉぉぉおおおおおお!!!」」」
仲間たちの歓喜の叫びが、倉庫に木霊する。
「総長ーーーー!」
「廉さんっ!!」
「鳳凰に勝ったぞぉぉお」
様々な叫びと、勝利宣言。
ーーー終わった。
これで、美愛の戦いは終わった。
鳳凰の中にあった、個々の行き場のない怒りと悲しみも、消えた。
拳を上げたまま息を吸い込み、俺は大声で叫んだ。
「ここに龍嵐の勝利を宣言する!!」