総長からの「愛してる」Ⅱ



「夏休みつったら、海だろ!」


「海行こう!!」




もはや暑さなんて忘れて、ノリノリの二人。



だけど、そんなのを廉也が許すはずもない。




「却下だ。わざわざ暑い中、更に暑いとこに行ってどうすんだ。」



廉也は、二人の提案を即刻はねつける。




海、か………



そういえば、未來は海を見たことがないかもしれない。



テレビくらいでしか、知らないと思う。




それに……



「私、海に入ったことないかも。」





「は?」「まじで?」





私の呟きは思ったより大きかったらしく、全員の視線が私に向く。



そんなに意外なこと?





「見たことはあるけど、入ったことも触ったこともないと思う。」




< 207 / 427 >

この作品をシェア

pagetop