総長からの「愛してる」Ⅱ
「美愛、行ってみたいか?」
隣に座っていた廉也が、私を覗き込む。
海……
「うん。行ってもいいなら、行ってみたい。」
でも、廉也は行きたくないみたいだし、未來と二人で行ってこようかな?
「……よし、お前ら明後日に海に行くぞ。」
「廉也、美愛に甘すぎるだろ。」
「俺たちとの扱いの差が激しいんだよ。」
二人は素直に喜べないようで、廉也に文句を言った。
自分ははね返され、私は許可された事に対して不満らしい。
「文句があるなら、俺と美愛と未來だけで行く。」
「「文句なんてない (ねぇ)!!」」
こうして、人生初、海に遊びに行くことが決定した。