総長からの「愛してる」Ⅱ
「絶対に、一人にできないね。」
「目を離したらすぐにナンパされそうで怖いな。」
「廉也に見せたら、どんな反応をするか楽しみですね。」
各々の感想を聞きながら、日焼け止めを塗っていく。
焼けたら、お風呂で痛い目をみることになる。
周りに無視を決め込み、無心でせっせと日焼け止めを塗っていた私は、背中が濡れないことに気付いた。
「そっか………水着になると背中にも塗らなきゃいけないんだね…」
新しい発見にちょっと感心しながら、どうしようか、と悩む。
周りに女の子の知り合いなんている訳がなく………やっぱり龍嵐の誰かに頼むべきだよね。