総長からの「愛してる」Ⅱ
「あの……ちょっと頼んでもいいかな?」
「え、自分ですか?
姫の頼みなら、なんでも頼まれますよ。」
なんて親切な子なんだろう。
ニコニコと私の頼みを聞こうとしてくれる金髪の下っ端くん。
「名前、聞いてもいい?」
「俺ですか?アキラっていいます。
よろしくお願いします!!」
金髪くんの明るく元気な笑顔はまるで私にも元気を与えてくれるみたいに眩しい。
「じゃあ、アキラくん。
えっと…この日焼け止め、背中に塗ってもらっていい?
手が届かなくて……」
「へっ?!背中に塗るんですか?!」
そんな笑顔のアキラくんが、私の頼みを聞いた瞬間、戸惑いを見せる。