総長からの「愛してる」Ⅱ
「気失うんじゃねぇぞ。」
そんな声が聞こえた気がする。
ぼーっとする頭で、必死にキスを受け止める。
上手いとか、そういう次元じゃないキスに、私の意識が限界を訴える。
「………はっ……」
「れ、廉也……」
一瞬で真っ白になり、そのまま私は気を失った。
最後に首筋に痛みを感じ、声が聞こえる。
「………悪いな美愛。」
切なさそうなのに
さっきまでと違って優しい声音に、
やっぱりここにいたいと、思った。