総長からの「愛してる」Ⅱ
《side 美愛》
「(むすっ)」
「…………。」
「なに?喧嘩したの?それにしては体制がおかしいけど?」
まだ日が照る中、パラソルの下で私は廉也に抱きしめられていた。
姿勢は恥ずかしいけど、周りは龍嵐ばかりだし、いつものことだと思うと別にいい。
でも、さっきの廉也の行動に、私はちょっぴり怒っている。
「なにも、気絶させなくてもいいじゃん。」
「だから気失うなっつたじゃねぇか。」
「忠告だけで気絶せずに済むわけないよ!」
さっきから、この会話の繰り返しだったりする。