総長からの「愛してる」Ⅱ
「ようは、バカップルってことでしょ〜。」
ため息まじりに、奏が廉也の腕の中の私を見る。
バカップルってじゃないもん!!
なんて、いつもなら言うけど、廉也の態度にイライラしている今はそれどころじゃない。
「確かにわたしが軽率だったと思うよ。
アキラくんにも言われたのに気付けなかったのは、悪かったと思う。
嫉妬してくれるのもうれしいよ?
でも、泳げないって知ってるのに、わざとするなんてひどいよ…。」
本当に心から思ってる。
今回、私が謝るべきで、私が全部悪い。
けど、廉也にあんな怖い思いさせられたくなかった。
この人がいいって信じてるからこそ、嫌だった。