総長からの「愛してる」Ⅱ
隠しきれない “事故” 自体は放送されたが、会社の名前も、原因ももみ消され。
残ったのは『土砂による不幸な事故』だけ。
死んだ人を弔うことさえせず、たった一人の生き残こりである俺にすら何も言わず。
ただそいつは、作業のように自分の罪を隠した。
だが、俺だけは忘れない。
俺だけは、その会社を許さない。
「なにをしてでも、俺は、ヨコクラバス会社を殺してやる。」
俺だけの罪じゃない。
会社の社長や幹部が生きている限り、俺は死なない。
俺が死ぬ時は、そいつらも一緒だ。