総長からの「愛してる」Ⅱ
海水浴場からだんだん離れると、人もいなくなり海の音が心地よく響く。
たまにはこうやって外で遊ぶのも、悪くない。
久しぶりののんびりとした1日に、思わず緊張感が薄れる。
最近は色々ありすぎて、常に神経を張ってたからな。
さすがにもう気を抜いていいだろ。
頭の中から視覚へと意識を変えれば、ひたすら海沿いの道が伸びているのがわかる。
ほとんど何もなく、人も向かい側から歩いてくる男一人だけ。
「…………(あ"?)」
その男の様子に少しだけ疑問を持った。
人の服装にとやかくいう趣味はねぇが、この無駄に暑い日に長袖とジーパンかよ。