総長からの「愛してる」Ⅱ
「アイス買ってくる……!」
8月も後半になる頃。
残暑がまだまだ厳しい中、私はソファーから立ち上がった。
「え?!廉也いねーんだけど。」
「知ってる。」
海斗と昴と私というたった三人で、幹部室にいる私たち。
この理由は……実は夏休みの後半は私たちの学校の夏期補習があったりする。
意外にも、この幹部は頭がいいらしく、今日の補習に行っているのは奏だけ。
でも、横倉旭は情報収集、廉也にいたっては病院。
それぞれ午前中は個々の用があって、来ているのは私たちだけなんだ。