総長からの「愛してる」Ⅱ
「お前一人で行かせる訳にもいかねーだろ。
つっても俺はここから離れられねぇ。
下も手薄だし、せめて補修組が帰ってきてから行けよ。」
それはもっともなんだけどね……
幹部の補修組は奏だけなんだけど、実際平日のほとんどを倉庫で過ごしている人たちが補修にならないわけもなく。
龍嵐のほとんどが補修に行かないと、単位が取れない状況になっている。
だから、今日の龍嵐は午前中が実は手薄気味。
「うーん………でも暇なんだもん。」
「最近は、龍殺しもあるし、下手に一人で行かせる訳には行かねーんだよ。」
「龍殺し……か……」
最近、頻繁に龍嵐の仲間が襲われ、重症で病院に運ばれるようになった。