総長からの「愛してる」Ⅱ
「お前さえ手に入るなら、俺はどんなことでもする。
他人の不幸なんか知らない。
わかろうとも思わないからな。」
「このっ……卑怯者っ!!」
未だに締め付けられる首が、限界を訴えている。
私が死んだら、みんなが傷つく未来しか待ってない。
きっとこいつなら、躊躇いなく廉也も未來も殺して、死んでもなお私を手に入れようとする。
実体として手に入らなくても、きっとこいつは、死ぬ間際にまで残した私の恨みを、快感に感じるんだ。
そういう、男だから。
「………私さえあなたに従えば、もう誰も不幸にならないの?」
「よくわかってんじゃん。」