総長からの「愛してる」Ⅱ
彼女の重み
《side 廉也》
「二人でコンビニ行っただと?」
「それくらいで妬くなよ。」
龍殺しの一件について深刻ながらも、美愛に会うことを楽しみに帰ってきた午後。
だが、倉庫に美愛の姿はなかった。
まあ、それはそれで今の状況では都合がいいことだが。
「仕方ねぇ。奏も帰ってるみてぇだし、旭が戻りしだい幹部会議だ。」
昴は………まあ戻ってねぇが、後で話すか。
美愛には聞かせたくない話だしな。
「なにかわかったのー?」
「龍殺しの犯人に目星がついた。」
俺のその一言で奏の顔が真剣なものになる。