総長からの「愛してる」Ⅱ
「ただいま帰りました。」
そんな中、いいタイミングで旭が帰ってきた。
「昴には後で伝えることにする。
旭、何かわかったか?」
旭の帰りを見て、海斗と奏も席に着いた。
旭も所定の位置へ移動しながら深刻そうに頷く。
「どうやらこの龍殺しの黒幕、あの九識敦という男のようです。」
「ちっ……こっちの調べと合致したか。」
俺の方でも、情報や怪我した奴らからの話で九識敦の影が浮かんできていた。
これでもう、あいつが犯人だってことに確信が持てる。
「あっちがこれ以上仕掛けてくる前に、俺らから動くか。」