総長からの「愛してる」Ⅱ
俺の提案に、ここにいる全員が頷く。
美愛のこともあるし、全員が賛成みたいだ。
「この話とは逸れるんだけど、ちょっと俺からいいかな。」
「なんだ奏。珍しいな。」
いきなりの奏の発言に、海斗が驚いたようだ。
正直、俺も驚いている。
奏は情報収集とかあんま得意じゃねぇから、こういう時の発言は少ない。
「実は、美愛のことで今話したいことがある。」
「美愛に何かあったか?」
『美愛』という一言で俺は反応してしまう。
こういうとき、本当に自覚してしまう。
俺は美愛が本当に大切なんだって。