総長からの「愛してる」Ⅱ
はぁとため息をつき、私と目線を合わせた海斗の瞳に………恨みや憎しみが垣間見えた。
「この女は信じたくなかった。
自分の美貌が、ここまでしか辿り着けないことを。
自分の価値が、あまりにも低いことを。」
海斗の軽蔑したような眼差しは、まるで私に向いているかのようで。
この人も闇に染まっていることを、思い知らされる。
「自分の気に入らない部分の整形を、何度もした。
整形を重ねすぎた顔は、いつの間にか原型とは全くかけ離れた。」
美容整形……。
私は決して悪いことではないと思う。
自分の努力で叶えることに、他人が文句を言う権利は無い……と思っている。