総長からの「愛してる」Ⅱ
「父の会社が下劣だというのは承知していました。過去に何度も事故を起こしていることも。
でも、僕はそういう風に育てられてないので、あまり気にしなかったんです。
でも、昴から濁されて聞かされた過去について調べたら、父の会社でしたよ。」
昴も、旭を恨みたかったわけじゃねぇ。
昴だって旭の家での扱いを知っている。
だが、恨みを悲しみを怒りを溜めたときに、出会ってしまった。
「救いたいんです、昴を。
だから総長。あなたは冷静でいてもらわなくては困るんです。
廉は僕たちの総長で、頭領で、この龍嵐の先頭に立って仲間を導かなくてはいけないんです。」