総長からの「愛してる」Ⅱ
情けねぇな。
どうして気付いてやれなかったんだ。
昴と旭……どちらも互いに、居場所であるはずのここで、傷付いていた。
「昨日も今日も、明日も明後日も……きっと昴はいつまでも変わらない恨みの止め方がわからないんでしょう。
龍嵐にいたいと思ったはずです。
でも、昴は自分が生きていることに罪の意識を背負っている。」
俺たちが止め方を教えなくちゃいけねぇ。
あいつが生きてることは、罪じゃねぇと教えてやらなきゃいけねぇ。
「総長。救いましょう、昴も “美愛” も。」
旭の言葉に、不敵な笑みがこぼれる。
「ああ。」