総長からの「愛してる」Ⅱ
とはいうものの、既に溜まり場の中に、相手の雑魚が何十人も伸びている。
「うらぁぁああああ!!」
海斗もまだ負傷した様子はない。
この前、対鳳凰戦で負った怪我が完治していないというのに、何を無茶しているんですか……。
「旭、ここを任せてもいいか?」
「はい、構いません。」
「多分奥にいるだろ。俺は、一刻も早く美愛のところへ行く。」
廉はそれだけ残すと、特攻隊が作った道を奥へと駆けて行った。
辺りを見回すが、こちらの被害はないし、危険だと思える奴もいない。
不審に思いながらも、全員に指令を出す。
「ぶっ潰してください。」