総長からの「愛してる」Ⅱ
「…………。」
おかしい。
僕や奏、廉が参加していないこの戦い。
明らかに、こっちの戦力が圧倒している。
昴もいないうえに、そもそも昴が復讐のために手を組んだチームが弱いわけがないはずですが…
「旭ー。俺暇なんだけど?」
「……混ざってきても構いませんよ。」
「やった。行ってくるわ。」
奏は意気揚々と走って行く。
周りに誰もいなくなり、若干気が緩んでしまう。
警戒するところも見当たらず、僕の出番もない。
廉に任されたはいいですけど、正直なにもする必要がないんですよね…