総長からの「愛してる」Ⅱ
「奏!」
「旭!海斗が昴にやられたって……!」
「聞きました。
さすがに、海斗といえど手負いで昴には敵わなうでしょう。」
奏も慌てているから、相当ヤバイ状況なことが予想される。
現時点で戦える幹部は、僕と奏だけ。
「廉が一刻も早く戻ってくることを願いましょう。」
「その間はなんとかして、俺たちで保たなきゃいけないんだけど……
正直、かなり厳しいと思う。」
辺りを見渡せば、さっきまで一人もいなかったはずのこちらの負傷者が、今は結構な数がいるようだ。
「とりあえず、僕と奏で幹部2人ずつは倒さなきゃいけません。
それにあたって、一つ頼みがあります。」