総長からの「愛してる」Ⅱ



「無茶なことじゃなきゃいいよ。」



「……昴は僕が相手します。」



「なっ……!!」



奏は予想外、といった表情をした。




まあ、昴の方の目的は明らかですしね。



こっちからいくこともないんでしょうけど。




「昴の目的が僕だということは知っています。


おそらく、僕を殺す気でしょう。」



「……多分ね。」




昴の側になって考えれば、僕を狙う以外の目的がない。



「だからって、わざわざこっちから相手しなくても。」



「いえ、僕がやります。
僕でないと意味がない。」




この戦いが終わっても、僕が正面から昴に向き合わなければ、昴は助かりませんから。




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