総長からの「愛してる」Ⅱ
「旭、今まで悪かった。」
旭の拳と蹴りをかわしながら、最後に伝える。
頭のいいお前は、俺がお前の親父の会社の被害者であることはすぐにわかったはずだ。
だから、俺が龍嵐にいる間、ずっと一人で抱えていたに違いない。
役割的にも二人でいる時間が長い中、俺にどう接すればいいかわからず、悩んだだろう。
「謝られる理由はありません。」
「……そうか。」
だが、先に謝っとく。
そうしなければ、いけない。
「……俺の本気、見せてやるよ。」
憎き仇を討つために、復讐を決めてから、ありとあらゆる武術に手をつけた。