総長からの「愛してる」Ⅱ
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カーテンから漏れる光で目を開けた。
……結局、一睡もできなかった。
今日も、ベッドには私の温もりしかない。
「……未來が起きる前に行かなきゃ。」
まだ朝の6時前くらい。
荷物はまとめてある。
行く宛も、帰る場所もないけど。
……とりあえず久しぶりに、あそこに行こうかな。
事前に準備してあった荷物を、キャリーバックに詰めていく。
廉也から買ってもらった服を入れるか躊躇い……結局手放せない自分に泣けてくる。
「忘れものはないよね。」