総長からの「愛してる」Ⅱ
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廉也と愛し合えた日々は、この上なく幸せでした。
たくさんの『愛してる』をありがとう。
迷惑なことだとは思うけど、未來のことをどうかお願いします。
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一番伝えたい言葉を告げずに、ペンを鞄の中にしまう。
伝えたい言葉を伝えられない辛さは、わかっているつもりだった。
けど、こんなに辛いとは思わなかった。
すっかり緩くなった涙腺に力を入れて、立ち上がる。
たった一言の「愛してる」を告げずに、
私はこの部屋から出た。