総長からの「愛してる」Ⅱ
そんな日々が一週間ちかく続いたある日。
いつも通り美愛の様子を見るために自分の部屋に行った俺は、すぐに違和感に気付いた。
ベッドが冷たい。
ベビーベッドに未來が寝ているのを確認して、少し安心する。
あいつが未來を置いてどこかに行くはずがねぇ。
きっとトイレかキッチンかに行ったんだろう。
美愛が帰ってくる前にここから出ないとな。
_______そして、気付いた。
この部屋から、美愛のものが無くなっている。
慌ててクローゼットを開けるが、美愛の服だけ何着か抜けている。
美愛の気に入ってたアクセサリーも、美愛の生活用品も、そして美愛が映っていた写真は全部消えていた。