総長からの「愛してる」Ⅱ
部屋の中をくまなく探せば、辿り着いたのはガラステーブル。
そこには、一枚の紙が載っていた。
俺に別れを告げる、紙。
幸せだったと書かれ、ありがとうを残され、未來を頼むと綴られていた。
なんで、こんな急に……っ
俺はこの一週間、美愛を手放すために行動していた。
もうすぐ、美愛が幸せになれる環境を用意できるはずだった。
今の美愛に、行くあてなんかないだろう。
ここを出て、あいつはどこに帰るつもりだったんだ。
あいつが考えそうなことは当然、体を売ることだ。
「馬鹿野郎っ」