総長からの「愛してる」Ⅱ
昔住んでたアパートか?
俺らと行った海か?
それとも普通に高校に行ったか?
父親のとこか?
母親のとこか?
あいつが行きそうな所はどこだ……?
「……まさか。」
そして俺は一つの可能性に考えついた。
美愛が追い詰められた時、あいつはきっと自分を売るという考えに行き着くだろう。
でも今の美愛なら、きっと自分なりのケジメはしっかりとつけるだろう。
ましてや未來を置いていったんだ。
自分なりに未來を守る方法を考えるはずだ。
「としたら、天瀬來叶の家か。」
はっきりと答えが出た俺は、奏に連絡して龍嵐幹部に集合をかける。