総長からの「愛してる」Ⅱ



「美愛がここに来てくれて良かった。

これで俺は、もう役目を終えた。


まだ説得仕切れてねぇのに見放すような形になっちまうのは俺自身嫌だが……どうやら奥さんの方は受け入れてくれたみてぇだしな。」



それでいい。


美愛が幸せなら、オレは十分だ。



たとえこの先の未来、美愛しか愛せなくなってもお前が幸せでいてくれるだけで俺は幸せだ。




「廉也、本当にそれでいいの?
私は嫌だよ!!廉也のいない毎日なんていや!」



「でも、俺がいたらお前は幸せになれない。
お前が幸せになることが俺の願いだ。」




頭に呼び出されるのは、美愛の悲惨な姿。



九識淳に犯された、美愛の姿……





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