総長からの「愛してる」Ⅱ
「お前が幸せになればいいと、思った。
だから俺は身を引いた。
けど、カッコつけるのはやめだ。
“俺が” お前とじゃないと幸せになれない。
……俺の我儘を聞いてくれるか?」
カッコ悪いとか、今更とか……そんなん気にして美愛を失うくらいなら、
どんなにカッコ悪くても、手遅れかもしれなくても美愛を手放さないために足掻く方が、ずっといい。
「廉也の我儘が、私の夢であるんだよ。
あなたの我儘で二人が笑顔になり、未来を繋いでいく。
それこそが、私の夢で希望で、幸せ。」
俺の言葉に、ふわりと微笑んだ美愛は、誰よりも綺麗で。
なんども見ているはずなのに、目が奪われ心も奪われる。