総長からの「愛してる」Ⅱ
大好きな君を知りたい
《side 美愛》
「ねえ、そういえばずっと気になってたことがあるんだよね。」
「こんなときになんだよ。」
あれから一カ月。
私、廉也、海斗は今廉也の部屋にいる。
このあと出掛けるため、廉也はシャワーを浴びに浴室へと向かった。
すでに準備を終えていた私は、ソファーに座り目の前の海斗と話している。
「廉也から聞いてたんだけど、海斗って人の嘘が見破れるんでしょ?どうして?」
「あー……言ってなかったか。」
海斗は少し考え、溜息をつき、私の顔を見た。
話したくないのか、と思いつつも私はじっと海斗を見つめる。