総長からの「愛してる」Ⅱ
ペラペラと雑誌をめくりながら、海斗はさりげなく……何でもないかのように言った。
それは、私が知るべきでないということだろうか。
それとも、私が必要じゃないということだろうか。
「俺たちだって知ったのは偶然で、あいつからは、その手の話の素振りすら見せてもらったことがない。
誰もその話に触れないようにしてるし、廉からも触れないように言われている。」
関わってみてもいけない、聞いてもいけない、触れてもいけない。
仲間なのに、そんなことありなの?
「廉の闇は知ってんだろ?
旭の家は、廉の家と同じ世界にいて、廉とは反対側の立場にある。」