総長からの「愛してる」Ⅱ
だから廉也も、自分が手を出して何かをしても中途半端になるよりも、旭自身に任せることを選んだんだよね。
「旭は未来の後継者として、地獄のような英才教育を受けてきた。
毎日自分の部屋に閉じ込められ、分刻みのスケジュールを与えられ、一流の結果を出すことを要求された。
出来なければ体罰を受け、出来ることが当然で褒美もない。」
そんな生活、普通なら息苦しいのに……でも旭にとってはそれが普通だったんだね。
自由という言葉すら、知らなかったのかもしれない。
でも……それならなぜ今は、龍嵐にいることができるの?