総長からの「愛してる」Ⅱ
そっと目を開けば、一瞬だけ來叶の笑顔が見えた気がした。
この一年、貴方の死に責任と悲しみを背負ってきた。
でも、きっとそれじゃあ、來叶も苦しくなるだけ。
貴方の死は今でも辛いけど、でも未來を残してくれたから、こうして廉也と出会えたから。
忘れないけど、悲しみの分だけ愛を伝えたい。
そしていつか未來に、貴方との日々を笑顔で話せる日が来るといい。
「終わったか?」
横を向けばいつから目を開けてたのか、廉也にじっと見つめられていた。
「うん。……たくさん話せたよ。」
「そうか。」
ふと気になって、廉也の顔を除く。
「廉也はなんて言ったの?」