総長からの「愛してる」Ⅱ
《side 美愛》
この日の幸せなひとときを、
私は生涯忘れられないだろう。
奏、旭、海斗
廉也の幼馴染である堤要さんと、日向元幹部の二人
廉也のお母様にお父様、お姉さんのお二方
そして新しく出会った友達
なにより、來叶のお母さんとお父さん、峰さんまで
決して大きな式ではなかったけれど、人生で出会えた大好きな人々に囲まれて
みんなから愛ある言葉をもらえた
式に来れなかった、昴や元鳳凰の仲間たち、そして父からも
祝福の言葉を贈られて……
あの時、人生を諦めなくてよかった
もし人生を終えていたら、当時は想像もできなかった今の幸せを、手に入れることはできなかったのだから。