総長からの「愛してる」Ⅱ
相変わらず高級すぎる車に送ってもらい、家の玄関を開けたとたんドッと疲れに襲われた。
式の最中は嬉しさと感動で感じていなかったけど、やっぱり普段と違うことをするって体力がいるものだ。
「美愛、大丈夫か?」
私を抱き上げようと伸ばしてくれた廉也の手に、指輪がキラリと光るのが見えた。
ついつい顔が緩んでしまう。
「なに可愛い顔で笑ってんだ。襲うぞ。」
「っ?!、、今日はちょっと、勘弁してほしいかも…」
廉也はそう言いながらも本当にする気は無いらしく、私の体を抱き上げるとリビングのソファーまで運んでくれた。
「ありがとう。」
「ああ。」
ちゅ
「礼はもらうぞ。」
「/////」
軽く合わせた唇から、廉也の愛が伝わってくる。
「今日はさすがに体力もたねぇだろうけど、明日は覚悟しとけよ。
俺もお前も休みだからな。」
ニヤリ、と意地悪く笑った廉也に顔が真っ赤になる。
「相変わらず、可愛いな。」
廉也にばかり言われて、悔しくて私も廉也の首に抱きついてキスをした。
「愛してるよ、旦那様。」