総長からの「愛してる」Ⅱ
それだけ言い残した海斗。
そのままフッ、と笑うと今度は廉也に近付いた。
「廉、起きろ。美愛が今起きたぞ。」
海斗が廉を起こしにかかる。
その表情に、瞳に……もう苦しさなんて残っていなくて。
私の心は安心した。
「美愛。廉起きねえからお前も寝てろ。」
『さっき起きたんだけど』
「お前も3日寝てないんだろ?
寝ないんだったら睡眠薬飲ませんぞ。」
『薬は嫌。苦い』
「ガキかよ。」
………あ、そうだ。
『聞いたんだよね?』
「美愛の過去のことか?そのことなら廉をせめないでくれ。」