総長からの「愛してる」Ⅱ





「───────」




物音一つたてず、俺の話に耳を傾ける4人。



俺の話す美愛の過去、一つ一つにこいつらは驚愕し、顔を歪め……



奏にいたっては涙まで流しやがった。




美愛の売りの始まり


天瀬來叶と鳳凰による救い、幸せ


天瀬來叶との死別


鳳凰7代目の解散


未來の存在


自殺未遂


未來の出産、再び始まった売り




俺自身も話しながら、改めて思う。



こいつは一体どれだけの重荷を背負っているんだ。




自由だけを求め、幸せを求め…



やっと見つけた過去の幸せに今でも縋り、



自分を大切にすることすら、許されない。



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