総長からの「愛してる」Ⅱ
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「…………本当に大丈夫かな……?」
龍嵐倉庫の前。
もうあと一歩踏み出せば、そこには龍嵐だけの世界がある。
「ちゃんと話せばわかってくれるだろ。」
でも、この事態はあまりにも突然で。
その提案はいきなりすぎて。
「救いなのは、この子が人好きなことだよね。」
そう。
今、私の腕の中には未來がいるのだ。
廉也いわく、『美愛の全てを知って、龍嵐の奴らが美愛を信じてほしい』
らしいけど。
でも、それだけじゃないと思う。
言わないだけで、廉也はきっと私のことも考えてくれてる。